転勤族との結婚、やっぱり悩みますよね。
「仕事はどうする?」
「家はどうなる?」
ライフスタイルが大きく変わるだけに、不安も多いと思います。
私自身、正直すごく悩みましたが、転勤族の夫と結婚し、気づけば転妻歴10年。
結婚を機に会社を辞め、2人の子どもを育てながら、各地で暮らしてきました。
この記事では、そんな私の体験をもとに、
- 結婚前に考えたこと
- 結婚後の生活や仕事のリアル
- 後悔しないためのヒント
悩んだ末に結婚を決断し、今も前向きに過ごせている理由について、体験談とともにお伝えします。
迷いや不安がある方に、少しでも参考になれば嬉しいです。
- 転勤族のパートナーと結婚を考えていて不安を感じている方
- 転勤族の妻(転妻)のリアルな体験談を知りたい方
- 転勤族の仕事や住まいのことで、将来の選択に迷っている方
私が転勤族と結婚した理由|決断当時、考えたこと

人生でいちばん大切にしたいことを考えた
転勤族の夫と結婚を考えたとき、一番悩んだのは自分のキャリアのこと。
お互いに転勤族であるため、仕事を続けられない可能性が高かったんです。
仕事と結婚のどちらを選ぶべきか迷ったとき、人生のゴールから自問してみました。
- 「仕事の実績で社会に貢献したという人生」
- 「大好きな家族と共に暮らせたという人生」
いつかこの世を去るとき、どちらの人生のほうが、満足できたと思えるか?
必死に想像してみたら、私にとっては「家族」が人生で最も大切な価値だと再認識したのです。
そのためにも、結婚はいつかは絶対にしたいものでした。
仕事はまた再スタートできるかもしれませんが、結婚のタイミングは限られているかもしれない……
そう考え、たとえ仕事を辞めることになっても、転勤族との結婚を決断しました。
仕事よりも結婚のチャンスを重視
転勤族以外のパートナーとの結婚、という選択をすれば、自分のキャリアは継続できたかもしれません。
ただ私は、結婚は誰とでもできるものではないし、気心知れた夫と過ごす人生が一番いいと考えました。
もとより色恋事には疎く、どちらかというと勉強ばかりしていた自分。
仕事も、ゴリゴリの長時間労働サラリーマンをしていました……
夫を逃すと、「私と結婚しようなんて思ってくれる奇特な人とは、もうなかなか出会えないだろうなぁ……」とも思ったのも事実です(笑)
「家族で一緒に暮らすこと」を優先して退職した
夫と私、それぞれが転勤のある仕事を続けていたら、同じエリアで勤務できない限り、ゴールの見えない別居婚生活となります。

いったい人生の中で、何年一緒に住めるんだろう……
私も仕事は好きだったのですが、「家族で一緒に暮らせること」を最優先したいと考え、退職を決意しました。
夫ではなく私が仕事を辞めたのは、夫の仕事に対する熱意や、今のキャリアの重要性(より替えがきかない)を尊重したためです。
互いの未来を考えた結果の判断でした。
現在の生活と後悔は?転勤族の結婚後のリアル

仕事の変遷と現在の働き方
10年ほど前に結婚退職し、転勤先についていく生活が始まりました。
- 大企業総合職(事務系)
↓ - 転勤先でパート(事務系)
↓ - 転勤先でパート(事務系)
↓ - 育児に専念
元は大企業の総合職(事務系)でしたが、転勤先ではパートタイムの事務職に就きました。
その後、出産を機に育児に専念。
子どもが少し成長したので、ブログやWebライターの在宅ワークを始めています。
住まいの選択とマイホーム計画
結婚以来、夫の転勤に合わせて、社宅へ引っ越しを繰り返しています。
子どもたちも転勤先の生活に慣れてきました。
現在は、子どもの小学校入学や住宅ローンの期間を考慮し、マイホームを計画中です。

単身赴任が少なくなることを期待して
夫の会社本社近くのまちを拠点に定めました。
さて、実際はどうなるでしょうかね……(笑)
後悔はない!選択の積み重ねが今を作る
キャリアを積む友人や、自由に稼ぎを使う友人を見ると、うらやましく感じることもあります。
自由そうで、キラキラ見えて……
自分が歩めなかった道を想像することは、もちろんあります。

それでも、後悔はありません!
人生は選択の連続。
すべてを手に入れることはできず、どこかで必ず、取捨選択を迫られるタイミングはやってきます。
私は、「家族」というかけがえのない存在を選びました。
「あのとき違う道を選んでいたら、この子たちに出会えなかったかも……」
今は子どもたちの存在が、私の選択をまるっと肯定してくれます。
あのとき悩みに悩んで、転勤族夫との結婚を選んだこと、今でも後悔はしていません!
転勤族との結婚で考えたい、「仕事」の選択肢

転勤族との結婚といっても、家族の形はさまざま。
パートナーの転勤頻度やエリア、どちらに転勤があるのかなど、状況によって選択肢も異なります。
経済面だって、ライフプランを考えるうえでは大事ですよね。
ここでは、転勤族夫婦の「仕事」の選択肢について、筆者の周りでも実際によく見られるパターンをご紹介します。
お互いに今の仕事を継続する
「仕事が好き」「キャリアを継続したい」と考える人にとって、今の職場を離れない選択が理想的です。
そのために以下のような方法で、柔軟に調整しながら生活を続けているご夫婦もいます。
- 別居婚や単身赴任で生活する
- 同じエリアへの転勤願いを出す
- 新幹線通勤で対応する
- 会社に在宅勤務を交渉する
- 産休・育休中は同居できる期間をつくる
- 配偶者の転勤に伴う休職制度を活用する(制度がある場合)
どちらかが退職・転職する
筆者もこちらのパターンに該当します。
- 専業主婦(主夫)として帯同
- 転勤先で再就職
- 在宅ワークを始める
- 地域のサークルやボランティア活動に参加
子どもが小さいうちは育児に専念し、大きくなったら仕事復帰する人も多いです。
女性だけが退職する時代ではない!
最近は、夫側が仕事を調整するケースも増えています。
- 妻の仕事に合わせて夫が転職
- 夫がテレワーク可能な企業へ転職
- 夫が専門職で再就職しやすい
「男性が転職」という選択肢も、身近でも聞きますし、一般的になってきていますよ!
ベストな選択肢は、家庭によって異なって良いんですよね。
転勤族との結婚で考えたい、「住まい」の選択肢

転勤族との結婚では、「どこに住むか」も大きな課題です。
働き方や家族構成、子どもの有無などによって、最適な住まい方も変わりますよね。
代表的な3つのスタイルをご紹介します。
別居婚(夫婦それぞれ勤務地で生活)
どちらも転勤がある場合に多いスタイル。
勤務地が近ければ一時的に同居することもありますが、また引っ越すことになります。
子どもがいれば、どちらに帯同するかもその都度の検討ポイントです。
- 夫婦それぞれキャリアを継続できる
- 引っ越しや別居を繰り返すことに
- 子育ての調整が必要になる場面も
転勤先に家族で帯同する
どちらかが仕事を辞める・転職するなどして、家族で転勤先に引っ越すパターンです。
わが家もこのタイプで、社宅を転々としています。
子どもにとって環境の変化はありますが、家族一緒に過ごせる安心感があります。
- 家族で一緒に暮らせる
- 転校・転園など子どもの負担も
- 同居優先でキャリアに制限が出ることも
拠点を決めて単身赴任
家族は定住し、転勤のある側が単身赴任するスタイル。
- 転勤族側が長く住めそうな場所(単身赴任を減らす)
- 転勤のない側の勤務先や地元
- 実家の近くなどサポートの得やすい場所
教育や生活の安定を重視したい場合に選ばれます。
- 生活拠点が定まりやすい
- 引っ越しの負担が少ない
- 単身赴任の負担やコストも考慮が必要
転勤族との結婚で、後悔しないための3つのコツ

自分たちにとっての「幸せのかたち」を大切に考える
転勤族との結婚に、これが正解!という道はありません。
だからこそ、自分たちの価値観に基づいた選択をすることが大切です。
まずは「どんな人生を送りたいか」「何を大事にしたいか」、とことん自分と向き合ってみる。
そして、そのライフプランや価値観を、パートナーと納得いくまでとことん話し合ってみましょう。
深く理解しあったうえで道を選んでいけば、後悔の少ない選択ができるはずです。
こまめなコミュニケーションで不安を減らす
転勤族との結婚は、環境の変化や不安がつきものです。
それでも、こまめなコミュニケーションで、お互い気持ちのズレを減らせます。
小さなことでも話す習慣があると、夫婦の絆も強くなり、支え合いながら乗り越えやすくなりますよ。
こうした日々のコミュニケーションが、不安や後悔を減らし、転勤生活でも前向きに楽しめるようになるはずです!
新しい環境を楽しむ気持ちを持ってみる
知らない土地で暮らすことに、不安を感じるのは自然なことです。
「転勤族になるのが怖い」と感じるのも無理はありません。
でも、その土地ならではの景色や食べ物、人との出会いなど、新しい発見もたくさんあります。

「転勤生活は長期旅行」という
とらえ方はどうでしょう?
人生を豊かにできる側面もありますよ!
転勤生活が、自分の世界を広げるきっかけにもなるかもしれませんよ!。
おわりに|自分らしい人生の選択を
転勤族との結婚は、考えることやときには諦めることもあります。
大変に感じるかもしれませんが、悩むのは当然のこと。
でも、人それぞれ答えは違っていいんです。
自分の人生で、一番大事にしたいものを、大事にしたらいいと思います!
あなたらしい選択を、ぜひ大切にしてくださいね。