春は門出の季節。
これから転勤族になることが決まり、不安な方もいるのではないでしょうか。
わが家は夫が転勤族で、結婚10年で3回引越しをしています(現在4か所目の住まい)。
筆者は親も転勤族でしたので、自分の育ちも含めると経験値は高めです。
転勤慣れした私でも、辞令の時期には毎度ドキドキします。

それでも、断言できます。
転勤族ならではの特権もある!
大変ではありますが、引っ越しを通して自然とスキルが身についたり、新しい土地でたくさんの素敵な人・モノに出会えます。
一回の人生で、こんなに豊富な経験ができるなんて、ある意味特権です!
この記事では、転勤族のメリット・デメリットについて、筆者の経験をまとめます。
みなさまの不安が少しでも減り、転勤に対して前向きな気持ちになってもらえたら嬉しいです。
転勤族のデメリット

まずはデメリットを4つご紹介します。
人生計画が立てにくい
これが一番気になる問題かと思います。
次の転勤で、何年後にどこに行くのかわからないので、いろんな計画を立てるときに困りますよね。
- 住宅購入のタイミング
- 子どもの進学
- 旅行など早めに予約が必要なこと
とくに家や進学は、大きなことなので悩みます。
わが家もそうでしたが、実は現在マイホーム計画中です。
夫は単身赴任かもしれませんが、私は近々転勤妻を卒業予定です。
転勤族にも、できることはあります。
- 転勤がある場合とない場合、など何パターンか想定する
- 〇年後に家を買いたい、子どもが〇歳からは単身赴任OK、など家族で目標を立てる
たとえば、「子どもが入学するまでに」「ローンの年数を考えて〇歳までに」など、居住地関係なく人生のタイミングによるものから考えると目標を立てやすいですよ。
思わぬ転勤で予定通りにいかなくても、数パターン想定しておけば、微修正しながら案外なんとかなるものです。
目標に向けて早めに貯金もできますし、家族でよく話し合うことで結束も強まります。
配偶者のキャリア問題
まさにこの問題で、私は専業主婦になりました。
結婚当時、夫も私も転勤のある仕事で、離れて暮らしていました。
たまたま赴任地が一緒になるのを願うか、別居婚を続けるか…
夫の異動に私もあわせて転勤するというのは、現実的な選択肢ではありませんでした。
そのため、私がいったん仕事を辞めて、家族で一緒に暮らすことを優先しました。
- 家族で暮らすには、配偶者が仕事を辞める必要があることも
- 転勤しても、数年後にまた転勤なので、仕事をはじめにくい
運良く仕事は続けられても、転居先の保育園など預け先に空きがなく、結局あきらめることもあります。
配偶者は働きたくても難しいというのは確実にデメリットです。
そんな中でも取り組めることを紹介します。
- 転勤先で派遣やパートを探す
- 思い切って資格を取る
- 在宅ワーカーになる
派遣やパートはそもそも雇用期間が定められていますし、また転勤になっても正社員よりは身軽です。
前職の退職理由も「転勤のため」なので、それほどマイナスにはなりません。
看護師や医療事務などの資格系のお仕事ならなおさら、転勤先でも再就職しやすいです。
私も子どもが生まれるまでは、転勤先でパートをしました(2か所)。
その後は、転勤先で保育園に入れる状況ではなく、専業主婦をしています。
今は、少し子どもが成長したので、こうして在宅ワークをはじめてみました!
人間関係がリセット
転勤のたびに、ご近所さんも学校も、人間関係は一からやり直しです。
地元に近いところだとも限らないので、家族や友人の集まりにも参加しにくくなります。
- 仲良くなれた人と離れることになる
- 実家や友人と疎遠になりやすい
せっかく築いた関係が続けにくいのはつらいですよね。
それでも、悲観ばかりすることはありません。
- 離れても、連絡を取り続ければ関係も続く
- 日本各地、世界各地に知り合いができる
- うまくいかなくても、また次の土地でやり直せる
現代は昔と違って、スマホひとつでいくらでも連絡が取れます。
マメな連絡をとる少しの努力さえすれば、どこにいても友達でいられます。
それに、全国各地に知り合いができるなんて、すごいことだと思いませんか?
私も、各地で素敵な出会いがありました。
転勤のおかげで、出会える人の数は確実に多いです。
どうしても合わない人がいても、嫌なことも数年の我慢!次の転勤までで一生の付き合いではないと思うと、かえって割り切れます。
学用品、家具家電の買い替え
転勤すると、引っ越しや転校も発生しますよね。
制服や指定の学用品、サイズの合わない家具家電の買い替えなどを伴います。
- 転勤のたびに新生活、そのため地味にお金がかかる
私は以下のように工夫してきました。
- 前任者と知り合いであれば、制服のお下がりをもらえることも
(社宅入居だとより可能性UP) - 冷蔵庫は、両開きorフレンチドアタイプだと間取りを選びにくい
- 定住するまでは、汎用性&プチプラのカラーボックス収納が最強
直近の転勤では、幼稚園の転園を伴いましたが、制服はほぼお下がりでまかなえました。
社宅はみなさん転勤に理解があり、仲間意識もあるので、助け合いの文化があるようです。
つてがあれば&お下がりに抵抗がなければ、結構な節約になりますよ。
家具や家電も、次また使える確率を上げるために、購入時には使いまわしを意識しています。
転勤族のメリット

メリットについても、5つご紹介します。
いろんな場所に住める
転勤族の大先輩である、私の母親の言葉です。
「転勤族は、人生が旅行みたいなものよ」
父の転勤で、日本各地も海外も行き、そこにいる間に周囲を観光しつくしたそうです。
今は父母も時間はあるようですが、転勤で十分楽しんだからもういいかな、行きたいところはほとんど行ったし~と言い、定年後に旅行したい欲はもう満たされているみたいです。
旅に行かなくても、その土地での日々の暮らしが新鮮で楽しいなんて、転勤族の特権ですよね。
引っ越しのプロになる
はじめは大変ですが、引っ越しにも慣れてきます。
- 荷造り
- 事務手続き
- ご近所へのあいさつ
どれもすべて、回数を重ねるたびにやり方がスマートになっていきます。
断捨離で家が整う
「数年後にまた転勤かも」と思うと、物を買うことに少し慎重になります。
それに、不用品は早めに処分する習慣もつきます。
(私は引っ越しの断捨離がきっかけで、メルカリ愛用者になりました。)
次の引っ越しのことを考えると、自然と物が管理でき、家も片付くというメリットもありますよ。
価値観が広がり、適応力がつく
小さいようで、結構大きい日本列島。
住む場所によって、気候も食文化もビックリするほど違います。
私自身は、雪などめったに降らない地方の出身ですが、北陸への転勤で、初めて雪国での生活を体験しました。それはもう、知らないことだらけの異世界でした。

数日の旅行だけでは、ここまでの実感は得られません……!
自分の知っている世界だけがすべてではないと、価値観がものすごく広がります。
そして、育ったところと違う環境でも生活できる適応力がつきます。
コミュニケーション力がつく
「人間関係がリセット」のところで書きましたが、転勤のたびに一からやり直しです。
ご近所さんやママ友、学校など、できあがっているコミュニティに飛び込んでいく勇気が必要です。
私もはじめは緊張して吐きそうでしたが、場数をふめば必ず慣れます。
はじめまして!引っ越してきた○○です!
このあたりのこと、色々と教えてください!
よろしくお願いします。
はじめは笑顔でこれだけ言えたらバッチリです!
そのうち、どこのスーパーが安いとか、評判のいい病院とか、美味しいお店とか…みなさんいろんな口コミをもっています。
地元のことを教えてもらううちに、おしゃべりできる間柄になれることが多いです。
どのまちにも、面倒見のいい方はいます。
排他的な対応をされることのほうが少ないですよ。
転勤のせいなので半強制的にですが、自分から話しかける度胸がつき、コミュニケーション力も向上した気がします。
おわりに
大変なこともある転勤族ですが、私を含め、全国に仲間はたくさんいます!
赴任地での観光やグルメを楽しめるのも今だけです。
期間限定です!
せっかくなら、一緒に転勤生活を楽しんじゃいましょう!