社宅のメリット・デメリット!社宅歴10年、転勤妻の実体験をもとにご紹介します

社宅のメリット・デメリット!社宅歴10年、転勤妻の実体験をもとにご紹介します 暮らし
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社宅・官舎など、勤務先の住居に入るか迷っている方はいませんか?

「設備が古そう…住み心地は?」
「人間関係は大変じゃない?」



ドラマで出てくる社宅は、ボスママがいたり、上司の奥様のご機嫌をうかがったり……
「なんだか怖そう!」と思われる描写が多いですよね。

実態が謎に包まれた社宅生活、入居に不安を抱いている方もいると思います。

ゆずこ
ゆずこ
  • 筆者は転勤族
  • 社宅歴10年
  • 転勤で4ヶ所の社宅を経験

近年は社宅を廃止し、家賃補助に切り替える企業も増えました。
そのぶん、社宅の情報も入手しにくくなったと思います。

社宅を検討している方は、住人の生の声が聞きたいですよね!


そこで、社宅暮らしを経験した転勤妻が思う、社宅のメリット・デメリットをご紹介します。

筆者は、「社宅に住んで良かった!」と感じています。
みなさまの不安や疑問の解消に、ぜひ当記事を役立ててみてください!





社宅とは?

家のイメージ画像



社宅とは、企業の福利厚生制度のひとつです。
従業員の住居費用の負担軽減を目的としています。

アパートやマンションなどの集合住宅や戸建て住宅を、企業が従業員のために提供する社宅制度。主に「社有社宅」と「借り上げ社宅」の二つに分類することができます。

引用:URくらしのカレッジ


筆者が住んでいるのは、「社有社宅」のほうです。
今回記事で取り扱うのも、こちらを前提としています。

また単身寮ではなく、家族用の社宅についての記載となっています。
では、気になる方は続きをどうぞ!




社宅のメリット

公園と社宅のイメージ



社宅に住んで良かったと感じたことは以下のとおりです。

  • とにかく住居費が安い!
  • 住民の身元がわかっている
  • 仲間意識があり、コミュニティに入りやすい
  • 転勤先にも社宅、間取りもほぼ同じ


それでは見ていきましょう。

とにかく住居費が安い!

会社の福利厚生の一環とあって、家賃がかなり抑えられています。
わが家の場合ですが、

  • 3LDK(家族4人で居住)
  • 家賃は、分譲マンションの駐車場並み
  • 敷金、礼金は不要
  • 更新費用ももちろんなし
  • 駐車場代も無料


正直、家計はかなり助かっています。

固定費の削減は、最も効果の大きい節約方法です。
食費を減らす工夫をするより断然楽です。

月々の住居費を抑え、マイホーム購入までに貯金ができるのでありがたいですね。


住民の身元がわかっている

家を探すとき、周りにの住民はどんな人たちか、気になりますよね。

その点社宅は、最低限「同じ会社の人である」という条件付きです。

気の合う合わないは別として、身元は保証されています。

安心材料のひとつですよね。

仲間意識があり、コミュニティに入りやすい

住んでみてわかったのですが、社宅には良い意味で仲間意識があります。


子供の友達もママ友もすぐにできます
近くの公園で別の親子に出会ったとき、「社宅です」は最強のパワーワードです。
互いに社宅だった場合、それだけで話すきっかけになったり、仲良くなりやすいですよね。

近隣の学校の情報も教えてもらえますし、制服のおさがりまでもらえました。


はじめての土地に転勤しても、社宅に入れば孤独感とはほぼ無縁です。



転勤先にも社宅、間取りもほぼ同じ

社有社宅の場合、会社が各地に同じような社宅をつくっていることがあります。
(わが家はそのパターンです)

社宅→社宅の引っ越しだと、転勤先に前の社宅のお友達がいたこともありました。
見知らぬ土地に住むとき、すでに知り合いがいるというのは想像以上に心強いです。


また家具や家電に関しても、築年数も間取りも似通ったものが多いので、そのまま使えます。
買い替え不要なので経済的です。
家具の配置も同じままでいけるときもあるので、引っ越し作業もかなり楽になります。




社宅のデメリット

社宅のイメージ画像



つづいて、社宅のデメリットだと感じる部分です。

  • 建物、設備が古い
  • 係や当番の持ち回り、掃除
  • 良くも悪くも、まわりは会社の人

挙げてはみましたが、どれも結論から言うと「すぐに慣れます」。
デメリットも、考えようによってはメリットに変わります!

くわしく見ていきましょう。

建物、設備が古い

社宅もさまざまですが、私の住んできた社宅は、お世辞にもきれいとは言えません。
正直、「古くて汚い」のは事実です。

  • いわゆる団地のアパート風
  • エレベーターはなく階段(5階まで)
  • お風呂は「バランス窯」


(バランス窯ってどれくらい通じるのでしょうか……ハンドルでカチカチっと回して沸かすお風呂のことなのですが……)


ただ会社所有の家なので、不具合があれば会社がすぐに直してくれます。
費用ももちろん会社負担です。

古くてもしっかり管理されているのは、社宅のいいところです。



それに小さい子供がいると、新しい家はなにかと神経を使います。
その点、古い家は気が楽です。

先人たちの爪跡がたくさんありますので、自分がつけたキズがどれかなんて、よっぽどひどいものでないかぎり自分でもわかりません。


「住めば都」は本当です。
住んでいるうちに、慣れてきます。

インテリアなどの工夫次第でも、より快適な生活を送れます。
DIYを取り入れてみるのもひとつですよ!


係や当番の持ち回り、掃除

社宅にも自治会のようなものがあります。

水道の検針係、会計係、子ども会の係などが数年に一回まわってきます。
また、社宅周辺の掃除、草刈りも定期的にあります。

マンションのように管理人さんがやってくれないので、自分たちでやります。
それがどうしても苦手な場合は、社宅をつらく感じることもあるかもしれません。


ただ、私の経験からお伝えしますと、

  • 係も交代制なので、それほどの負担ではなかった
  • 自治会活動は社宅に限ったことではない

持ち回り当番や掃除が、「社宅を出たい!」と思う理由にはなりませんでした。




良くも悪くも、まわりは会社の人


社宅なので、まわりの住民は会社の人です。

  • プライベートまで職場の人と近いのはちょっと……
  • 社宅で失敗したら、仕事に影響しそう


そういった多少の緊張感が、ないとは言い切れません。
私も最初はそんなことを考えていました。


ただ考えてみたら、これらはすべて「お互い様」の話なんですよね。
仕事に悪影響を及ぼしたら困るのは、むこうも同じはずです。

会社の人だとわかっているからこそ、相手側も気をつかってくれていることがほとんどです。
大きなトラブルはめったに聞きません。

「持ち回り当番をまったくやらない」、「深夜に爆音でゲームをしている」ご家庭などは、少しはうわさになったことはありますが……
それも少数派です。

ゆずこ
ゆずこ

これは社宅に限った話ではないですよね



ほとんどの人が、ちょうどいい距離感で、節度のある生活をされているというのが実感です。

ちなみに……

私の社宅の住民は、新婚さんか子連れファミリーが多い印象です。
(私たちにとっては、同世代)

上司にあたる方々は年齢的にマイホーム購入済み、遠方転勤も単身赴任なため、社宅ではなく単身寮に入られる傾向があるそうです。

社宅は、結婚~家を買うまでの住まいを必要とする世代が多数派だと思います。

緊張の原因は主に「上司の近くに住む」ことかと思うので、気になる方は居住者層をリサーチしてみるのも有効かもしれません。




  

〈おわりに〉個人的に、社宅はおすすめです!


夫が職場で話を聞くところ、家族用社宅に入るのは、結婚した同期のうち約半分程度だそうです。

社宅に入った理由・家賃が安いから
・社宅のある学区が良いから
・そのエリアで持ち家を探したい
社宅に入らなかった理由・古い家はやっぱりイヤ
・配偶者の通勤場所から遠い
・実家の近くに住みたい


上記は一例ですが、みなさんそれぞれの理由で選択されています。

私も10年ほど前、新婚で古い社宅に入った当初、正直テンションの下がったときもありました。
きれいなマンションに憧れましたよ。
意地悪なお局様がいないかも不安でした。

それでも……

  • 家計が助かる、お金がたまる
  • 友達ができる


メリットのなかでも、この2つの恩恵がとても大きかったです。


面倒なことより、助けられることのほうが圧倒的に多く、過度な心配はすべて杞憂でした。

社宅に入るという選択をした、新婚当時の自分をほめてあげたいと今では思います。


もちろん会社や場所にもよるとは思いますが、悪くないですよ、社宅ライフ!
ひとりの声として、悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。

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